平成30年3月、AIG損害保険株式会社が、「あんぜんmyマップ」の提供を開始しました。
URL https://www-511.aig.co.jp/p/anzenmap/
交通事故が多発するエリアを閲覧したり、交通事故のリスクの高いエリアを投稿できるオンライン地図サービスです。
「あんぜんmyマップ」の概要
「あんぜんmyマップ」は、交通安全教育・交通事故予防に役立つツールです。
どんな機能があるのでしょう。
1 閲覧
パソコン、スマートフォン等からアクセスして、日本全国の交通事故情報を閲覧できます。
交通事故情報は、公益財団法人交通事故総合分析センターから提供されたものです。
同センターについては、ここでも触れました。
交通事故が多発するエリアが、子どもの死傷者数ごとに異なる色で表示されます。
さらに、その地点の様子を写真で確認することもできます。
先生や保護者が、子どもと一緒に確認すれば、子どもは危険を認識し、日頃から注意を払うようになるでしょう。
2 投稿
また、先生や保護者が生活するなかで、危険と感じたエリアをコメント付きで投稿することもできます。
実際に交通事故が発生していなくても、危険なエリアを予め共有できれば、交通事故予防に役立ちます。
「あんぜんmyマップ」の使い方
実際に試してみましょう。
なお、掲載の画像は、全て「あんぜんmyマップ」からの引用です。
1 「あんぜんmyマップ」にアクセスします。
2 閲覧したい場所を検索します。
ここでは、「綱島駅」(東急東横線)で検索してみます。
みなさんも、身近な場所を検索してみてください。
3 綱島駅周辺が表示されます。
交通事故が多発するエリアが円、かつ色別に表示されます。
そのうちの一つをクリックしてみます。
4 そのエリアの事故の件数、負傷した年齢層が表示されます。
クリックした箇所では、人対車両の事故が4件発生し、6~12歳の子どもが4名死傷していることが分かります。危険なエリアであることが、数字で実感できます。
さらに、「この地点をストリートビューで表示」をクリックします。
5 そのエリアの写真が表示されます。
ご存じの場所なら、その危険を実感できるのではないでしょうか。
なお、前述のとおり、「あんぜんmyマップ」は、閲覧するだけではありません。
ご自身が危険と感じたエリアをコメント付きで投稿できます。
みなさんの持つ情報を集約することで、さらに有力なツールになるでしょう。
詳細は、アクセスしてご確認ください。
子どもの交通事故で保育士が責任を問われた事例
子どもの交通事故で保育士が責任を問われた事例があります。
これは、ある保育士が、園児らを引率して保育園に向かう途中、T字路付近を通過しようとしていたところ、園児がトラックにはねられて亡くなったという事案です。
裁判所は、以下のとおり述べ、引率していた保育士の責任を認めています。
1 保育士には、園児らが隊列を離れ各自の行動にでないよう十分配慮し、監護すべき義務がある
2 保育士は、園児の手を離さず、離すにしても同園児が列から離れないよう言い聞かせるといった措置をとるべきだったのに、これを怠っており、これは保育士としての義務に反する。
「あんぜんmyマップ」があれば予防できた事故かどうかは、分かりません。
ただ、身近で予想外に発生するのが交通事故です。
「あんぜんmyマップ」等ツールを積極的に取り入れることで、交通安全への意識を向上させることが期待されます。